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さて今日は心電図の自動解析で良く見る、「非特異的ST-T変化」について解説したいと思います。
さて、今日もいつもの心電図勉強会の一コマです。
でも非特異的ST-T変化ってあまり気にしたことなかったな。
なら私は気にしなくてもいいですね。
わからんけど。
こんな感じでした。
自動解析でもよく見る非特異的ST-T変化とはどのようなものになるのでしょうか。
非特異的ST-T変化とは
一般に、非特異的ST-T変化とはT波の平低化や陰転、あるいはST低下のうち病的な意義がはっきりしないものとされています。
しかし、実際のところ、心電図だけでは病的意義があるかはわからないため、本当に非特異的ST-T変化と判断するには患者さんの年齢、受診理由、基礎疾患などから総合的に判断する必要があります。
実際、よく経験するのは、女性の心電図で、所見がT波の平定化だけであれば、精査の必要なしが多いかな。
非特異的ST-T変化の原因
非特異的なST-T変化は心臓以外の原因で起きることが多いと言われています。
心臓由来と心臓以外の由来かどうかを調べる必要があります。
心臓由来の代表的非特異的ST-T変化
これは心臓に原因があるので厳密にいえば非特異的ではなく特異的なST-T変化になります。
心電図の自動解析の時に非特異的ST-T変化とみなされ、スルーされてしまう場合がありますので、背景にこれらの疾患が潜んでいないか注意する必要があります。
・虚血
・左室肥大
・心筋症
・僧帽弁逸脱
・ジギタリス、抗不整脈薬
非心臓由来の代表的非特異的ST-T変化
心臓以外が原因の非特異的ST-T変化には下記のようなものが代表です。
・電解質異常(低カリウム血症、低マグネシウム血症)
・体温異常(低体温、高体温)
・中枢神経異常(脳卒中、脳内出血など)
・過換気
・アシドーシス
・低酸素
・心理的ストレス
非特異的ST-T変化の心電図
次に非特異的ST-T変化の心電図の代表的な所見を解説します。
・V2(あるいはV3)誘導の陰性T波
・ Ⅲ誘導の陰性T波
・ 2相性T波
・ T波の減高
2相性T波のうち、5mm以上(上下に大き1マス1つ分(小さなマス5つ分))の陰性T波は異常である場合が多く精査の対象である。
まとめ
心電図ではST-Tが軽度低下していたり、T波が軽度陰転化している際に自動解析で非特異的ST-T変化と表示される場合があります。
心電図で非特異的ST-T変化を認めた際は背景に基礎疾患が存在しないか確認する必要があります。
1, T波の平低化や陰転、あるいはST低下のうち病的な意義がはっきりしないもののことをいう
2, 心電図の自動解析でいう非特異的ST-T変化は基礎心疾患が存在する場合があるので注意
3,陰性T波のうち、5mm以上 (上下に大きなマス1つ分(小さなマス5つ分))の場合は精査の対象である
以上、参考になればうれしいです。
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