JACC(EP)、EHJ(European Heart Journal)から5つを追加しました。

よろしければ参考にしてください!

・心房細動発症48時間以内の除細動時、除細動時に抗凝固薬はBetter? (J Am Coll Cardiol EP 2016;-:-–-) © 2016 by the American College of Cardiology Foundation.

心房細動を救急外来で電気的除細動するとき、あらかじめヘパリンを投与した方が血栓イベントが少ないよね。という主旨の論文です。

・経食道心エコーによる左心耳血栓の評価とワーファリン、DOACによる差を評価(J Am Coll Cardiol EP 2016;2:295–303) © 2016 by the American College of Cardiology Foundation.

これはアブレーション4週間前に左心耳血栓の評価に経食道心エコーを行った際の左心耳内血栓の割合と抗凝固薬の比較を行った論文です。

・心房細動にリズムコントロール vs レートコントロール(J Am Coll Cardiol EP 2016;2:221–9) © 2016 by the American College of Cardiology Foundation.

ORBIT AF Registryというレジストリーデータから、心房細動はリズムとレートどちらで管理した方が良いかという論文が出ています。

・非弁膜症性心房細動に対してダビガトラン150㎎を1日2回 vs 110㎎を1日2回 でアウトカムに差があるのか?(Europace (2016) 18, 973–978 doi:10.1093/europace/euv312)

これは添付文書通りであればダビガトラン150㎎(1日2回)群に相当する患者さんにも、あえて110㎎(1日2回)などの減量投与を考慮しても良いのでは?という主旨の論文です。

良かれと思って投与した抗凝固薬で脳出血(泣)なんてこともあり得ますよね。

けがや病気になってしまったのは諦めがつくけど、出された薬の副作用で後遺症が起きるのは受け入れがたい。

そういうケースは実臨床でも多いのではと思います。

・発作性心房細動と持続性ないし永続性心房細動では血栓イベントはどちらが多いのか(European Heart Journal (2016) 37, 1591–1602 doi:10.1093/eurheartj/ehw007)

これも時々話題になるテーマです。

発作性心房細動の方が案外、洞調律に戻った時に血栓が飛んで行ってイベントが顕在化しやすいのでは?と言われますがどうなんでしょうか。

以上、5本参考になればうれしいです。

ありがとうございました!

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